3月8日、国土交通省は「ASEANスマートコールドチェーン構想」のビジョンと戦略を公表した。アセアンで高まるコールドチェーン物流の需要を捉え、新たな需要創出に加えて質の高い日本のサービスや技術の普及にもつなげる。アセアン10カ国に対する今後5年間の共通的な取り組みとして策定し、特にインドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアの5カ国を重点国として進める。策定したビジョンは下記4点。
1.高付加価値な貨物需要の創出
2.わが国事業者の優位性確保のための基盤整備
3.新たなビジネス創出支援
4.新技術の活用
消費者への啓発活動やIoT、AIなどの活用を通じて需 要を創出し、安全性の強化を図る。また、アセアンは人口の4割がイスラム教徒。ハラル物流の需要に対応するための環境整備を進めていく。今後、アセアン域内に加えて中東でもハラル貨物の取り込めるよう、ハラル貨物への理解を深める機会も増やしていくという。