本日より3回に渡り、求荷求車サービスに関する特集をブログで更新したいと思います。求荷求車という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、貨物情報と空いているトラックの情報を共有して貨物を運送するサービスのことです。最近よく聞く運送マッチングサービスなども求荷求車の一形態といえます。今回の特集ではサービスの特徴、歴史の変遷、今後の課題、を3回に渡り取り上げたいと思います。
求荷求車サービスとは、貨物情報と空いているトラックの情報を共有して貨物を運送するサービスである。この求荷求車サービスのシステムは「オープン型」と「クローズド型」の2種類に大きく分けられる。オープン型はシステム会社などが主体となり会員(荷主と運送会社)を集めてマッチングさせる。対してクローズド型は大手の運送会社などが自社の協力運送会社や庸車とマッチングを行う。
オープン型の代表には公益社団法人全日本トラック協会と日本貨物運送事業協同組合連合会が運営する「WebKIT」があり、事業者にとって重要な サービスインフラの役割を担っている。また昨今はオープン型の中でも「ハコベル」のように、荷主とトラックを直接マッチングさせるサービスも出ている。
人材不足に喘ぐ一方で営業トラックの積載率は41%に留まる状況の中、このように運送をマッチングするサービスが生産性向上の鍵として注目を浴びている。