現在欧州発海上貨物に関して、各船会社でオーバーブッキングが発生し、3月末船までの新規ブッキングを停止している状況にある。
韓進海運の経営破綻以降、マーケット全体の船腹量が減っており、2016年1月比で約5.5%減少している。加えて、欧州発日本向けの荷量が好調で、2016年11月単月比では前年比4.3%増加となっており、スペースが逼迫している。
それに拍車をかけているのが、エルベ川の水位低下だ。エルベ川の水位低下は、主に霧、風、氷雪をはじめとする季節要因により発生しており、例年2、3月までは継続する。今年は特に影響が甚大で、毎週コンテナにして200FEU前後のブッキングカットが行われている。
直近のSCFI(上海発海上コンテナ運賃の指標)をみると運賃には反映されていないようだが、大手フォワーダーによると過去10年で一番混雑しているとのことだ。