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2017年ロジスティクス業界の見通し

  • 2017年1月2日
  • 読了時間: 4分

新年明けましておめでとうございます。e-bid freightを運営している株式会社リーンエナジーより、2017年ロジスティクス業界の見通しを公表させていただきます。

大きなトピックスは①国際貨物の出荷動向、②進む業界編成、③ロジスティクス4.0の進化、④変わる世界情勢、です。

①国際貨物の出荷動向

まず、一つ目の国際貨物の出荷動向ですが、日本発の輸出はアジアが好調を持続し、引き続きけん引役になるといえます。特に航空貨物に関しては、中国を中心とした半導体・液晶関連の需要が好調で、日本発の半導体製造装置や電子材料関連の荷動きが引き続き活発と思われます。一方で、これまで輸出をけん引してきた自動車部品関連はやや低調に推移する見通しです。

輸入動向に関しては、食品や衣料品などの生活消費財が堅調ですが、国内消費は力強さに欠け、足元の円安の影響もあり、2016年を下回る推移が予想されます。

②進む業界編成

2016年は韓進海運の破綻と邦船三社のコンテナ事業統合が大きなトピックスとなりました。2017年は、邦船三社のコンテナ事業統合が進み、特に日本発欧米向けを中心にサービスの廃止・統合などの動きがあると思われます。

世界のコンテナ船市場では、デンマークのAPM-マークスが約15.6%のトップシェアを持ち、スイスのMSCが13.4%で続いています。現在、この2社で世界最大の国際共同運航連合体である2Mを組成していますが、2017年4月から韓国の現代商船が加入するもようです。また邦船三社も2017年4月にオーシャン・アライアンスとザ・アライアンスを結成してサービスを始動する予定です。2017年は船社アライアンスで大きな動きがあると思われます。

また、海外での日系物流会社の合併・競合などの話題も増えることが予想されます。総合物流業の伊藤忠ロジスティクス株式会社と貨物利用運送事業の株式会社エーアイテイーは、2017年7月に国際貨物輸送事業の合弁会社「AITC ロジスティクス・ベトナム(AITC LOGISTICS (VIETNAM))」をホーチミン市に設立すると公表しています。

③ロジスティクス4.0の進化

2016年はIT技術を使った新たな金融サービス「FinTech(フィンテック)」が話題となりました。2017年はロジスティクス業界でもIT技術を使用した画期的なサービスが次々と登場する年になることが予想されます。

物流施設ではロボットがますます導入されるでしょう。日立物流は2017年に100台、アスクルは18年までに20台の物流ロボットを配備して、作業効率を人の2~3倍に高める計画があります。

また、トラック配車の効率化やコンテナ積載の最適化、トラック輸送のマッチングなどのウェブサービスも期待できます。Amazonは配送業者のコストを大きくカットするための施策を進めているようです。2017年中にもリリースされると見られている新アプリでは、商品を出荷する店舗と配送を行う輸送業者を直接結びつけることで、間に入る仲介業者のコストを排除できる仕組みが取り入れられることになると報じられています。

もちろん、弊社のような入札プラットフォームやブッキングプラットフォームなど、荷主・荷受任を支援するサービスも一般的になるでしょう。e-bid freightなどのサービスが普及すれば、これまでブラックボックスだった運賃変動推移やマーケット価格の把握なども可能になり、荷主はこれまでにない大きなメリットを得ることが出来ます。

④変わる世界情勢

世界情勢に関しては弊社では予測困難ですが、トランプ次期アメリカ大統領の政策が少なからず何かしらの影響を与えることは目に見えています。もはやTPPは風前の灯といえますが、報道通りNAFTAも撤廃となると日系自動車メーカーへの打撃は小さくありません。メキシコの工場がグローバル生産の10パーセント近くを占めている、マツダや日産自動車は工場の移転なども視野に入ってくるかもしれません。

以上、①国際貨物の出荷動向、②進む業界編成、③ロジスティクス4.0の進化、④変わる世界情勢、の4点を中心に2017年のロジスティクス業界の見通しとさせていただきます。何年か後に振り替えると、2017年が転機だった、と言われるような劇的な一年になるような予感がします。


 
 
 

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