アジア発の航空貨物市場は、年末のピークシーズンに向けて活発な需要が見込まれていたが、運賃は下落傾向にあり、業界の予想を裏切る結果となった。バルチック航空貨物指数(BAI)によると、全体的な運賃は前週比で1.6%の減少を記録した。米国東海岸やメキシコ湾岸の港でのストライキが長引く懸念から、荷主が出荷を早めたことが原因という。また、荷主は過去に比べて事前の計画を強化し、突発的な需要の増加に備えて固定キャパシティを確保していることも影響している。ただ、地域別でみるとタイ発の運賃は減少傾向にあるものの、中国発米国向けやベトナム・インド発欧米向けで上昇している。
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