これまで関空発着貨物の代替機能を担っていた成田の主要空港の処理力が限界に達している。成田では台風翌週の9月11日頃から代替貨物の搬出入が激増し、今週初めには日本航空が輸入貨物の受託を停止した。3連休前の14日には輸出入貨物の滞留が深刻化。特に、連休で引き取りが少なくなる輸入貨物は、航空機から取り降ろし後に上屋へ入れられないほどの物量に膨れ上がった。航空各社は発地で搭載量を減らすなどして物量を調整してきたが、日本航空(JAL/JL)が17日到着分から成田向けの輸入貨物の受託を停止した。 日本航空(JAL/JL) が輸入上屋業務を請け負う複数社の外国航空会社分も取り扱えなくなっている。これを受け、同様に逼迫していた他社や羽田に貨物が流れ込み、今後ドミノ倒しのように受託停止が拡大しそうだ。
関空では日本航空(JAL/JL)、全日本空輸(ANA/NH)の受諾が再開されているが、取扱量の完全な回復までには時間を要する見込み。主要空港の処理力低下が長引くと、すでに減少基調となっている日本発着の航空貨物の総量はさらに減少に向かう。
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