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9月のアジア発航空貨物運賃推移、緩やかに下落

アジア発の主要路線における航空貨物運賃は、ピークシーズンに向かっているにもかかわらず、9月も引き続き弱含みで推移している。バルチック取引所航空貨物指数(BAI)によると、9月の香港発北米向け運賃はUSD7.94/kg(前年同月比-18.5%)、8月のUSD8.33/kgを下回る結果となった。この下落は、新型コロナ規制の緩和により香港で旅客機のベリースペースの供給が回復していることと、航空貨物の見通しが依然不透明であることに起因している。TAC Indexは「通常、この時期には、ピークシーズンを前に価格が安定化する傾向がある。しかし、今年はインフレ、金利上昇、過剰在庫、スタグフレーション予測などを背景に、逆のことが起きているようだ」という。ただ、価格水準は新型コロナ感染拡大前の水準をはるかに上回っており、今後しばらくそれを下回ることはないと予想されている。

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24年5月フォワーダーランキング

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アフリカ航空貨物市場の回復:Eコマースと戦略的投資が牽引

アフリカの航空貨物市場は近年困難な状況に直面していたが、現在は改善の兆しが見えてきている。IATAによると、昨年アフリカの航空会社は貨物需要が前年比で1.8%減少したが、ヨーロッパのインフレとドル高が消費支出を抑制したことが原因であり、今年の最初の3か月では需要が16.8%増加した。ナイロビに拠点を置くアストラル・アビエーションのサンジーブ・ガディア氏は、Eコマースが回復の主な要因であり、南アフリ

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