コンサルティング会社のアリックスパートナーズは、今年のコンテナ船業界についての調査リポートを発表した。この中で同社は2020年からの硫黄酸化物(SOx)排出規制について、「2018年の価格に基づけば、コンテナ船業界全体で100億ドルの追加燃料コストが発生する」と予測した上、「船社は収益を確保するために今年大幅な追加サーチャージを導入する必要がある。そうしなければ、キャッシュフローが大幅に低下する」と指摘した。同リポートでは、CTS(Container Trades Statistics)のデータを引用し、「太平洋航路の東航およびアジア―欧州航路に限ってみると、30億ドルのコスト増になる。
これはコンテナ輸送貿易量全体の20%を占める」と説明。「低硫黄燃料の供給が追い付かず価格が高騰する可能性もあり、コスト回収が困難で切迫したものとなる」という。