邦船大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)が発表した2019年3月期通期経常損益予想は、日本郵船が50億円の赤字、商船三井が280億円の黒字で、それぞれ前回予想の130億円の赤字、220億円の黒字から上方修正した。川崎汽船は前回予想の280億円の赤字を据え置いた。
邦船3社のコンテナ船事業統合会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は、2018年10~12月期の税引き後損益が統合による混乱の収束などで前回予想を上回ったが、米中貿易摩擦の影響など外部環境の不透明感から、通期予想は5億9400万ドルの赤字と前回予想をほぼ据え置いた。邦船大手の業績は、期初から続いていた悪化基調が底を打ち、来期に向けて大幅なコスト増が見込まれるSOx(硫黄酸化物)規制対応などに今後本腰を入れる。