ロシア発着国際輸送を手掛ける物流会社12社が加盟する「日本トランスシベリヤ複合輸送業者協会」(TSIOAJ)によると、シベリア横断鉄道の国際コンテナ輸送量は今年1~8月、59万962TEU(前年同月比22.6%)だった。国土交通省が主導している日本発ロシア極東港経由でモスクワ向けシー&レールの試験輸送7件を進めていることもあり、日本発ロシア向けは4割増加した。TSIOAJの枡田会長によると、「国交省の試験輸送は1月前半ぐらいまでに全て終え、その後、温・湿度、振動などの数値や、不透明と指摘される通関などの結果が公表されるだろう」話した。これを踏まえ、来年度は国交省にEU向け輸送を提言することも視野に進めるとした。 また、中国政府の「一帯一路(新シルクロード政策)」を背景に実績が激増する
中欧鉄道は、中国発に対して欧州発の貨物量が少ない「片荷」が課題となっていたが、中国発往行と欧州発復行の割合は65:35から59:41となり、均等に近付いてきている。