10月26日日本通運は、中国物流最大手の中国外運股份(シノトランス)との業務提携を発表した。シノトランスは、世界36カ国・79拠点の海外ネットワークを持つ中国最大手の国営総合物流会社で、昨年のグループ売上高は約757億元(約1兆3000億円)。同国の国有海運・港湾・金融・不動産大手の招商局集団(チャイナ・マーチャンツ・グループ)の傘下に入っている。
日通とシノトランス・グループは既に、中国で1994年に設立した合弁の上海通運国際物流を持っている。上海通運は主に華東地域で海運フォワーディング中心に展開、シノトランスと協力して食品や化学品などの取り扱いも拡大している。
日通は「両社の物流業界における優位性と資源を活用し、中央アジアやアフリカなど第三国で物流面で協力する」としている。