top of page

OOCL、硫黄酸化物排出規制対応でBAF徴収を発表


10月12日、香港の海運会社OOCLは来年下期から低硫黄燃料への移行を開始すると発表した。これに合わせて海上運賃とは別建てとして、燃料油価格の変動に合わせ推移するBAF(Bunker Adjustment Factor;燃料油調整金)の徴収を開始する方針だ。

同社は「2020年発効のSOx(硫黄酸化物)排出規制に対応するためのコスト総額は数十億ドル規模となり、荷主企業に転嫁せざるを得ない」としている。BAFの具体的な計算方式やガイドラインについては公表していないが、燃料油の種類や価格変動、航路ごとの投入船型や消席率などさまざまな要素を考慮に入れて設定する方針としている。先月以来、主要船社が2020年のSOx規制対応で新たなBAFを導入する仕組みを相次ぎ導入しており、OOCLの発表はマースクラインやMSC、CMA-CGM、ハパックロイドに続いて5社目となる。


閲覧数:251回

最新記事

すべて表示

ルフトハンザカーゴ(DLH/LH)は、新しい緊急貨物輸送サービス「td.Zoom」を開始した。中国・上海からドイツ・フランクフルトを経由してスイス・チューリッヒに輸送する場合、従来は35-45時間ほど要するところを23時間で輸送する。同社のフランクフルト、ミュンヘン、ウィーンのハブ空港における特別なハンドリングプロセスによって、航空機からの積み下ろし時、倉庫から航空機への移動、トラックへの積み込な

DHL Expressとシンガポール航空(SIA/SQ)は戦略的提携を結び、シンガポールー米国間の貨物専用機の運航を開始させた。機材はシンガポール航空のボーイング777型貨物機を使用し、シンガポール、名古屋、ロサンゼルス、ホノルルなどを週5回運航する。このパートナーシップは、2022年3月に締結された契約に基づいており、中部国際空港の重要性を高め、電子商取引物流の拡大に寄与するという。DHLとシン

ANAホールディングスは、子会社のANA(NH)がルフトハンザ・カーゴ(LHA/LH)とユナイテッド航空(UA)との航空貨物共同事業を契約停止し、2024年に予定されている日本貨物航空の買収を見据えて再編することを発表した。これは、ANAグループが欧米への貨物便運航を吸収するための一環で、ANAカーゴとルフトハンザ・カーゴは過去に独占禁止法適用除外認可を受け、日欧間の貨物便を共同展開してきた。AN

bottom of page