台風21号の影響で関西国際空港に被害が出たことを受け、関西エアポートは9月8日、「KIX早期復旧計画」を公表した。同計画では「緊急供用」「暫定供用」「本格供用」の3段階で復旧計画を進める方針を示した。
「国際貨物の供用」については、3段階目の「本格供用」に含まれている。関西エアポートによると、8日から補修作業に取り掛かっているが、1期島貨物地区に関して、現時点で具体的な見通しを示す段階にはないという。まずは貨物地区、上屋の被害を確認し安全確保した上で、復旧に向けた具体的な計画の立案、諸作業に取り掛かるという行程になるようだ。
関西空港は国際航空貨物分野で「創貨」を柱の一つに掲げ、医薬品や食の輸出など、
日本でも先駆的な航空物流機能の構築に積極的に取り組んできた。2017年度に80万トンを超える国際貨物を取り扱った関西空港が担う役割は大きい。上屋施設をはじめとするハード、システム基盤などのソフト、その両面からの機能回復、貨物地区の再生に期待が寄せられる。