top of page

郵船ロジを完全子会社化


日本郵船は10月31日、連結子会社の郵船ロジスティクスへの公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。現在、郵船ロジスティクス株式の59.53%を保有するが、TOBにより完全子会社化を目指す。

日本郵船の中期経営計画の基本戦略として、グループ内の多角的なポートフォリオを活用した差別化戦略による競争力強化をあげている。航空フォワーディングを強みにする郵船ロジスティクスを完全子会社化することで、総合物流機能の強化と経営資源の有効活用を図る。

具体的な取り組みとして自動車関連物流の融合が考えられる。日本郵船は完成車物流に強みをもつ一方で、郵船ロジスティクスは部品物流の取り扱いが多い。双方の強みを融和させることで、完成車と自動車部品輸送が一体化したワンストップサービスを適用できるようになる。両社のグローバルネットワークを最適化することで、顧客接点の拡大と営業力強化も可能だ。

尚、いまのところ郵船ロジスティクスでの通関や倉庫、フォワーディングの実務において大きな混乱はなく、顧客窓口や連絡先の変更も生じていない。


閲覧数:125回

最新記事

すべて表示

24年6月フォワーダーランキング

2024年6月の日本発国際航空貨物取扱量フォワーダーランキングが明らかになった。1位は日本通運で17,719㌧(前年同月比+5.3%)、2位は郵船ロジスティクスで11,378㌧(+36.1%)、3位は近鉄エクスプレスで10,483㌧(+0.3%)、4位は西日本鉄道国際物流事業本部(にしてつ)で3,491㌧ (+2.5%)、5位は阪急阪神エクスプレスで2,987㌧(-2.4%)だった。2ヶ月ぶりに郵

航空運賃6月、引き続き上昇

バルチック航空貨物指数(BAI)によると、香港からヨーロッパおよび北米への運賃は前年同月比で上昇し、5月からわずかに増加した。6月の北米向け運賃は16.9%上昇し5.75ドル/1kg、ヨーロッパ向けは22.3%上昇し4.56ドル/1kgとなった。通常、夏季は需要が減退するが、今期は強力な電子商取引活動と海上輸送の混乱が需要を押し上げている。特に、アジアからの運賃が前年同月比で大幅に増加していると指

エティハド・カーゴとキューネ・アンド・ナーゲル、予約システム統合で効率性向上

エティハド・カーゴは、キューネ・アンド・ナーゲル(K+N)と予約システムを統合し、リアルタイムの容量と価格の可視化を提供する。このパートナーシップは、先進的なウェブサービスとInstant Offer Rate (IOR) ツールを活用し、予約の効率性と透明性を向上させる。エティハド・カーゴは最近、cargo.one、WebCargo、CargoWise、CargoAIとの協力を含む技術投資を行い

bottom of page