top of page

郵船ロジ、監督処分による通関業務の全面停止


 郵船ロジスティクス株式会社(以下、「郵船ロジ」という)は、平成29年3月23日に、同年4月6日から71日間、通関業務の全部停止という監督処分をうけたことを発表した。

 郵船ロジは平成29年1月11日に「行政処分に関するお知らせ」で、輸入鮮魚の申告方法が関税法に抵触したことを発表していた。その際は、保税蔵置場の許可を受けている施設全て(計7 箇所)において、平成29年1月27日から35日間、外国貨物及び輸出しようとする貨物の搬入停止という重い行政処分がくだっていた。不適切な申告を行っていたことが、通関業法に抵触すると認められ、今回の監督処分に至った。

 郵船ロジは昨年10月より通関業務をグループ会社である郵船京浜トランス株式会社に移管していた。郵船のホームページ上では「輸出入申告官署の自由化を見据え、同社は機動的且つ柔軟な組織運営を行い、より専門性・専任性を高め、スピード感を持ったシームレスな通関サービスを提供」すると公表されているが、今回の監督処分を見据えての移管だったのでは、と語る大手荷主もいる。

 いずれにせよ、郵船京浜トランス株式会社が通関業務を担当するため、郵船ロジは「業績への影響は軽微」と発表している。


閲覧数:1,425回

最新記事

すべて表示

航空貨物市場、9月の成長率は鈍化も収益は大幅改善

9月の航空貨物需要は前年同期比で9.4%増加し、依然として強い成長を見せた。IATAによると、全体のキャパシティーは6.4%増加し、ベリースペースのキャパシティーは10.3%の成長を記録した。これにより、41か月連続での二桁成長だが、過去9か月の二桁成長と比べると成長ペース...

フェデックス、上海の航空貨物ハブの大幅増強を発表

フェデックスは上海に大陸間トランジットハブを設立する計画を発表した。上海浦東国際空港(PVG)にある上海国際エクスプレスと貨物ハブの大幅なアップグレードを図る。同社は上海を国際的な航空貨物ハブとして確立し、上海と中国の第2、第3の都市をさまざまな輸送手段でつなぐとともに、中...

24年9月フォワーダーランキング

2024年9月の日本発国際航空貨物取扱量フォワーダーランキングが明らかになった。1位は日本通運で18,279㌧(前年同月比+7.4%)、2位は近鉄エクスプレスで12,247㌧(+21.8%)、3位は郵船ロジスティクスで10,554㌧(+2.0%)、4位は西日本鉄道国際物流事...

Comentários


bottom of page