マレーシアの大手格安航空、エアアジア・グループは社名を「キャピタルA」に変更する計画を発表した。新型コロナウイルス禍で航空業界の苦境が続くなか、同社は貨物宅配やフィンテックなど非航空事業の拡大を急いでおり、多角化を社名に反映する狙いがある。企業登記当局の認可は取得済みだが、社名変更には株主の合意が必要。株主総会の日程は後日発表する。航空事業は引き続き「エアアジア」のブランドで運営するとみられる。エアアジアの2021年1~9月期の最終損益はコロナの移動制限の影響などで22億リンギ(約600億円)の赤字だった。12月末に9億7500万リンギの増資を完了するなど、資金調達を急いでいる。同社はマレーシアでデジタル銀行免許を申請したほか、アジアで電子商取引や配車、食事宅配などのデジタル事業に乗り出している。
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