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ルフトハンザ、持続可能性とデジタル化に注力

ルフトハンザ カーゴ(DLH/LH)は航空貨物分野の未来を担うと考えられる持続可能性、デジタル化、電子商取引の3つの焦点に関してプロジェクトを発表した。同社の最高経営責任者(CEO)であるアシュウィン・バット氏は、これらの課題への取り組みが同社の業界における地位を保つ上で不可欠な動きであると強調している。同社はフランクフルトのハブ空港において、eコマースの機能を強化する取り組みを展開している。これにより、急増するeコマース需要にスムーズに対応できる体制を整えるとともに、ソフトウェアの開発や短・中距離貨物機への投資を実施している。さらに、キューネ・アンド・ナーゲル(K+N)との連携により、「ペーパーレス通路 (paperless corridors)」と呼ばれる新たなアプローチを導入している。これにより、貨物書類作成のプロセスが効率化され、業務の迅速化と環境への負荷低減が実現される見通し。環境への配慮も同社の重要な取り組みの一環であり、カーボンフットプリントの削減に向けた目標を掲げている。具体的には、2050年までに2019年比で50%の削減を目指しており、この目標に向けた取り組みとして、ReFuelEUなどのイニシアティブを推進している。既に2%の再生可能燃料の使用を達成するなど、実質的な成果を挙げている。最後に、デジタル化と人工知能(AI)の導入が、環境改善の一翼を担っていることも不可欠なポイントである。これにより、効率的な運航と環境への配慮が両立され、航空貨物分野における新たな未来への道が開かれるという。

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