top of page

郵船ロジを完全子会社化


日本郵船は10月31日、連結子会社の郵船ロジスティクスへの公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。現在、郵船ロジスティクス株式の59.53%を保有するが、TOBにより完全子会社化を目指す。

日本郵船の中期経営計画の基本戦略として、グループ内の多角的なポートフォリオを活用した差別化戦略による競争力強化をあげている。航空フォワーディングを強みにする郵船ロジスティクスを完全子会社化することで、総合物流機能の強化と経営資源の有効活用を図る。

具体的な取り組みとして自動車関連物流の融合が考えられる。日本郵船は完成車物流に強みをもつ一方で、郵船ロジスティクスは部品物流の取り扱いが多い。双方の強みを融和させることで、完成車と自動車部品輸送が一体化したワンストップサービスを適用できるようになる。両社のグローバルネットワークを最適化することで、顧客接点の拡大と営業力強化も可能だ。

尚、いまのところ郵船ロジスティクスでの通関や倉庫、フォワーディングの実務において大きな混乱はなく、顧客窓口や連絡先の変更も生じていない。


閲覧数:125回

最新記事

すべて表示

航空貨物市場、9月の成長率は鈍化も収益は大幅改善

9月の航空貨物需要は前年同期比で9.4%増加し、依然として強い成長を見せた。IATAによると、全体のキャパシティーは6.4%増加し、ベリースペースのキャパシティーは10.3%の成長を記録した。これにより、41か月連続での二桁成長だが、過去9か月の二桁成長と比べると成長ペース...

フェデックス、上海の航空貨物ハブの大幅増強を発表

フェデックスは上海に大陸間トランジットハブを設立する計画を発表した。上海浦東国際空港(PVG)にある上海国際エクスプレスと貨物ハブの大幅なアップグレードを図る。同社は上海を国際的な航空貨物ハブとして確立し、上海と中国の第2、第3の都市をさまざまな輸送手段でつなぐとともに、中...

24年9月フォワーダーランキング

2024年9月の日本発国際航空貨物取扱量フォワーダーランキングが明らかになった。1位は日本通運で18,279㌧(前年同月比+7.4%)、2位は近鉄エクスプレスで12,247㌧(+21.8%)、3位は郵船ロジスティクスで10,554㌧(+2.0%)、4位は西日本鉄道国際物流事...

bottom of page