ANAホールディングス(NH/ANA)の2021年3月期の連結決算によると、貨物部門のANAカーゴが過去最高の1605億円(前期比+56.3%)を記録した。旅客便の運休・減便により国際線貨物輸送重量が65.5万㌧(-24.4%)に減少したものの、需給のひっ迫によって運賃が高騰したことによる。前期は、第1四半期にマスクなど緊急物資の輸送需要が増加し、8月以降は自動車関連部品や半導体、電子機器などの需要が回復。特に第4四半期は海上輸送が混雑し、需給のひっ迫が継続した。同社では、10月に成田ーフランクフルト線、12月に成田ーバンコク線に大型貨物機のボーイング777F型機を投入したほか、貨物専用機の臨時貨物便や、旅客機を使用した貨物専用便を積極的に運航するなどして需要の取り込みを図った。2021年2月からは、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの輸送を開始している。
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