top of page

横浜港の搬出入事前予約実証、待機時間は半減以上の効果


3月27日、国土交通省関東地方整備局は横浜市内で第7回情報通信技術を活用した横浜港コンテナ輸送効率化検討会を開催した。横浜港・南本牧ふ頭で実証を行っていた港湾情報システム「CONPAS」を活用した海上コンテナの陸送効率化策と、シャーシの共同利用化の効果について報告した。CONPASを活用したコンテナ搬出入の事前予約制の実証では、混雑する時間帯に集中するトレーラーを分散化することで、ゲート前待機時間を搬出で約5割、搬入で約6割削減した。次回は繁忙期での効果を検証するため、ゴールデンウイーク(GW)前後に実証を行う。シャーシの共同利用化では、コンテナターミナル最寄りのシャーシとシャーシプールを利用することで、走行時間を従来から5~34%削減した。今後はCONPASにインターフェースの改良や機能追加、システムの運営主体の検討などを進めていく方針だ。また、CONPASと、20年の稼働を目指して構築を進めている港湾関連データ連携基盤を接続し、データの相互利用を図るほか、CONPASに蓄積されるビッグデータをAI(人工知能)ターミナルに活用させ、荷役精度を向上させることも視野に入れている。


閲覧数:128回

最新記事

すべて表示

航空貨物需要、16カ月連続で増加

2024年11月の航空貨物輸送需要は前年同月比8.2%増加し、16カ月連続成長となった。需要は過去最高を更新したものの成長率は9月以降鈍化傾向で、インフレや地政学リスク、貿易摩擦が引き続き課題となる見通し。 地域別では、アジア太平洋が13.2%の需要増で最大の伸びを記録。中...

24年12月フォワーダーランキング

2024年12月の日本発国際航空貨物取扱量フォワーダーランキングが明らかになった。1位は日本通運で18,209㌧(前年同月比+8.7%)、2位は近鉄エクスプレスで11,101㌧(+6.5%) 、3位は郵船ロジスティクスで9,533㌧(-11.1%)、4位は西日本鉄道国際物流...

2025年の物流業界の課題と展望

2025年の物流業界では、空港スタッフの人手不足、米中貿易問題、そしてサプライチェーンの脆弱性が引き続き重要な課題となると予測されている。特定の一つの問題が業界を支配するわけではないが、特に「熟練労働者の不足」が大きな課題になると指摘されている。この人手不足は、移民制限や旧...

bottom of page