6月の成田空港の航空貨物取扱量が2年3ヶ月ぶりに前年割れに転じた。航空貨物取扱量は積み込み及び取り降ろし量の合計をさす。成田の航空貨物取扱量は4、5月に単月実績で過去最高を記録するなど好調だったが、6月は突然前年割れとなった。同月は日本貨物航空（NCA/KZ）が自社機の運航を停止し、成田発着の航空貨物スペースが減少したことが影響したと見られる。同月は関西空港など他の主要空港の貨物量は軒並み前年超えしている。また大手フォワーダーの輸出混載重量も伸びていることから、
日本発着の航空貨物需要自体には減退感は見られない。
関税の変動で荷主はサプライチェーンを再編し、フォワーダーも対応を迫られている。様子見ムードで出荷を止める動きが目立っていたが、関税の一時停止や緩和で再び動きが出てきた。中国からの出荷は減り、東南アジアへのシフトが進んでいる。通関の手続きは複雑化し、物流コストも上昇。フォワー...
5月2日、アメリカは中国と香港からの800ドル未満の荷物に適用されていた免税制度「ディミニマス」を終了した。これにより、対象の荷物には120%の関税か、100ドル（6月からは200ドル）の定額料金がかかる。2024年には1日あたり約400万個の荷物が免税でアメリカに入ってい...
IATAは、世界貿易の87％が関税の影響を受けておらず、航空貨物市場には引き続き成長の余地があると分析している。2025年には7,250万トンの貨物が航空輸送される見通しで、2024年のCTK（貨物トンキロ）は前年比6％の成長が予測されている。中東を中心に地域別でも成長が進...
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