top of page

欧州発海上貨物の混雑(エルベ川水位低下)


現在欧州発海上貨物に関して、各船会社でオーバーブッキングが発生し、3月末船までの新規ブッキングを停止している状況にある。

韓進海運の経営破綻以降、マーケット全体の船腹量が減っており、2016年1月比で約5.5%減少している。加えて、欧州発日本向けの荷量が好調で、2016年11月単月比では前年比4.3%増加となっており、スペースが逼迫している。

それに拍車をかけているのが、エルベ川の水位低下だ。エルベ川の水位低下は、主に霧、風、氷雪をはじめとする季節要因により発生しており、例年2、3月までは継続する。今年は特に影響が甚大で、毎週コンテナにして200FEU前後のブッキングカットが行われている。

直近のSCFI(上海発海上コンテナ運賃の指標)をみると運賃には反映されていないようだが、大手フォワーダーによると過去10年で一番混雑しているとのことだ。


閲覧数:561回

最新記事

すべて表示

24年8月フォワーダーランキング

2024年8月の日本発国際航空貨物取扱量フォワーダーランキングが明らかになった。1位は日本通運で17,438㌧(前年同月比+14.7%)、2位は近鉄エクスプレスで11,087㌧(+18.9%)、3位は郵船ロジスティクスで9,822㌧(+21.8%)、4位は西日本鉄道国際物流...

ONE、MSCとの提携でアジアー欧州間の貨物輸送を強化

オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は、MSC(スイス)と提携し、アジアー欧州間で貨物スペースを融通する。ONEは日本郵船、商船三井、川崎汽船の統合で設立され、世界6位の運行規模を持つ。ハパックロイド(ドイツ)の脱退後も、HMM(韓国)とヤンミン(台湾)と共に「...

東京港、輸出入ともに7月で過去最大、輸入超過が拡大

東京税関が発表した2024年7月の東京港貿易概況(速報)によると、輸出は7391億円(前年同月比+13.7%)、輸入は1兆5100億円(+20%)で、7710億円の輸入超過となった。輸出入額は7月として過去最大を記録。輸出の主な増加品目は「自動車の部分品」、「プラスチック」...

bottom of page