top of page

郵船ロジが輸入鮮魚の虚偽申告で行政処分


郵船ロジスティクス株式会社(以下、郵船ロジ)は1月11日、輸入鮮魚の虚偽申告で東京、名古屋、大阪の各税関から行政処分を受けたことを発表した。

処分にいたった経緯として、輸入鮮魚の申告方法が関税法に抵触していたことがあげられている。平成27年7月、漁獲証明書等が必要となる魚種を、他の魚種と偽って輸入申告していたことが社内調査で判明。過去にさかのぼり徹底調査を行ったところ、合計37件の不適切な申告が確認された。

その結果、郵船ロジが保税蔵置場の許可を受けている施設全て(計7 箇所)において、外国貨物及び輸出しようとする貨物の搬入停止という重い行政処分がくだった。期間は平成29年1月27日から平成29年3月2日までの35日間となる。

行政処分に関して郵船ロジは「今回の処分を厳粛かつ真摯に受け止め」、「コンプライアンス体制の強化に取り組み、 再発防止の徹底に努めてまいります」とした上で、「現段階での業績への影響については軽微」と発表した。

行政処分の期間、郵船ロジは外部倉庫に委託することで輸出入業務を継続することになる。その間、NACCSなどの通関システムをマニュアルで操作するなど、業務負担が増加することが予想される。


閲覧数:1,384回

最新記事

すべて表示

2025年の物流業界の課題と展望

2025年の物流業界では、空港スタッフの人手不足、米中貿易問題、そしてサプライチェーンの脆弱性が引き続き重要な課題となると予測されている。特定の一つの問題が業界を支配するわけではないが、特に「熟練労働者の不足」が大きな課題になると指摘されている。この人手不足は、移民制限や旧...

2024年末、航空貨物市場が関税増前の需要で活況

2024年末、航空貨物市場が中国から米国への関税前輸出と電子機器需要の高まりにより、異例の活況を呈している。台湾のフォワーダーDimerco Expressによると、12月中旬以降、通常のシーズンオフにもかかわらず、貨物量が急増している。同社のグローバル営業マーケティング副...

24年11月フォワーダーランキング

2024年11月の日本発国際航空貨物取扱量フォワーダーランキングが明らかになった。1位は日本通運で17,704㌧(前年同月比+11.6%)、2位は郵船ロジスティクスで12,535㌧(+29.0%) 、3位は近鉄エクスプレスで11,309㌧(+9.1%)、4位は西日本鉄道国際...

bottom of page