近鉄グループホールディングス(GHD)は、持分法適用関連会社である近鉄エクスプレス(KWE)に対する株式公開買い付け(TOB)の成立を発表した。近鉄GHDは7月12日付でKWEを連結子会社とする。KWEは上場廃止になる見通しだ。近鉄GHDはことし5月16日から7月5日まで、1株を4175円でTOBを実施。取得価額は1443億1000万円。近鉄GHDはKWEの完全子会社化により近鉄グループとして連携をさらに強化するとともに、成長ドライバーの拡充や事業リスクの分散化・安定化を図るほか、グループとしてのガバナンスを再構築する思惑もある。一方のKWEは、近鉄GHDの傘下で資本市場の制約を受けずに自由度の高い事業運営を展開できる利点があるほか、長期的な視点で近鉄グループの経営資源を共有することによる新たなビジネス創出につなげる狙いがある。
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