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スエズ運河経由貨物が激減、フーシ派攻撃で紅海回避の動き

国連貿易開発会議(UNCTAD)は、2023年12月初めからの2カ月間において、スエズ運河を通航する貨物船が39%減少し、貨物トンベースで45%の減少があったと発表した。この急激な減少の背景には、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海を航行する商船への攻撃があり、海運会社が安全確保のために迂回ルートを選択したことが挙げられる。特にコンテナ輸送は過去2ヶ月間で-82%の大幅減少している。既にロシアによるウクライナ侵攻により穀物や石油の輸送ルートにも影響が出ている中、さらにパナマ運河の渇水により通航船舶が大幅に減少した。これに加えてスエズ運河経由の貨物激減があることで、世界貿易の主要3ルートが脆弱化していると指摘されている。

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